「懸命さなど皆無とて
鏡に映る己の頭髪とは
得てして白が目立つもの
時の経過とは単に
立ち上る紫煙によく似た移ろい
故、
振り返るには
あまりに途方もなく
あまりに儚い
生きていく事は容易ではない
綺麗にもいかない
無骨に露骨に凡庸を晒し
救われる世界でもない
数多の命に付き添い
埋まる姿を看取る日々に
目を閉じれば明日が来ると
疑わぬ自分とは何者か
その答えすら
明日に委ね
目を閉じる」
そうして
眠りから醒めた貴方の目に写る朝が
美しいものでありますよう。
今年も
ありがとうございました。